トマト麺といっても、麺の素材にトマトが使われているわけではありません。鶏ガラスープに三個分のトマトペーストを加えて作られる、味も姿も個性的なラーメンです。ラーメン激戦区札幌で、ひときわ異彩を放つ「新感覚」のトマト麺。さぞや作り手も常識に抗う尖った人かと思いきや、店主の宮下真治さんは「人と話すのも写真を撮られるのも恥ずかしい」という、シャイで控え目な方でした。

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そもそもなぜトマトを?「好きなロックミュージシャンが書く詩に度々〈トマト〉とか〈チリ〉が出てくるんです。それがなんとなく自分の中のキーワードになっていて、それでですかね(笑)」とユニークな答えが返ってきました。札幌で会社勤めをしていた20代前半、「納得できる人生を送るため、自分で何か店をやりたい」と考えた真治さん。それから10年近く、その「何か」を探すように様々なジャンルの飲食店で働きます。最後に東京で出会ったのがトマトラーメンの店。「これはイケる」とひらめくものを感じ、昼間その店で働いて、夜はバル風の店で働くというハードな生活を1年送りました。そして2010年札幌に戻り、白石に「トマト麺Vegie(ベジィ)」を開店。東京のトマトラーメンから学んだのはあくまで発想だけで、麺もスープも独自に考えたこだわりの産物です。

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「ラーメンの麺そのままだと臭いが少し気になったので、かん水をひかえてパスタの材料も加えています。トマトはイタリアの調理用を、野菜は具に使うもののほかに約10種を煮込んでスープを作っています」。使う野菜は、単に味を求めるだけではなく、その効用も調べたうえで選択したといいます。「体に良いものを食べたなぁ、とお客様に思ってもらえる一杯を提供したい」という想いは開店前から強く心にあったこと。そんなヘルシーさが受けて、小さなお子さま連れや、女性一人で来店されるリピーターが多いのもこの店の特長です。「オープン当初は、『珍しいので一度食べてみよう』というお客様が多かったんです。でもまだスタンダードな食べ物じゃなかったので、『当たり前に定期的に食べに来る』というお客様が定着するまでには時間がかかりました」。

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開店から約5年、やっと店の基盤が安定したという真治さん。一緒に店を切り盛りする奥さんのあゆさんは「表向きはおとなしいけれど、目標を実現させるために懸命に努力できる芯の強い人」 と真治さんを評します。今、目指しているものはありますか?と聞くと、終始恥ずかしげに応えてくれていた真治さんの目が一瞬真剣になりました。「ここでもう一度掘り下げて研究し、より一層自信を持って提供できる『自分の味』を作ろうと思っているんです」。

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写真はトマト麺(750円)。鶏ガラスープにトマトソースと約10種類の野菜を使用したヘルシーな一品。麺を食べた後、チーズ入りおにぎり(150円)をスープに入れて食べるリゾットおむすびも絶品です。

 

トマト麺 Vegie(ベジィ)

所在地 札幌市白石区東札幌2条5丁目3-1
TEL 011-807-4213
営業時間 [火~土]11:00~15:00、 17:00~23:00 L.O22:00 [日・祝]11:00~20:00 ※売切次第終了
定休日 月曜日
駐車場 4台
URL https://www.facebook.com/vegie.tomatomen

※各種情報は記事掲載当時のものです。現在は変更となっている場合がございます、予めご了承ください。

札幌市白石区東札幌2条5丁目3-1

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