地下鉄白石駅から東札幌方向に徒歩5分。南郷通沿いに店を構える「笑和酒場けいちゃん」。瀟洒(しょうしゃ)な和モダンの外観からは、割烹か高級寿司店とも見まがう上質感が漂います。「店構えの印象で、値段の高い店と誤解されるんです」と笑う若き店主、渡辺啓太さん。確かに品書きを見ると、素材のこだわりを感じる料理が手頃な価格で並びます。メニューを決める時、会社勤めをしながら店も手伝う奥さん、麻理絵さんの意見も反映されたとか。「『私が客で来たら、この値段のサラダは頼まない』なんて、単純に『酒呑み』の感覚で言いました。原価は深く考えず(笑)」。とはいえ内心、店主の作る料理を予算内でたくさん味わってほしいという気持ちもあってのこと。つまりコストパフォーマンスに自信の店なんです。

 

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「そもそもなぜ料理人の道を目指したのか、よく覚えていないんですよ」と啓太さん。南幌の中学から、教師に奨められて進学したのが調理科のある札幌の私立高校。家から片道2時間以上をかけての通学でした。「親にも負担を掛けたんで、逃げられなかっただけかな」と笑いますが、卒業後、割烹や居酒屋で働きながら腕を磨き、最後は有名店で店舗責任者を任されるまでになったのは、真摯な志と努力で仕事に向き合ってきたからこそ。29歳という若さで「自分の店を持つ」という夢が実現しましたが、時期尚早じゃないかと迷う気持ちもあったとか。そんな夫の背中を最後に押したのは、麻理絵さんの「もし失敗しても、若いうちならやり直せる。大丈夫」という心強い言葉だったといいます。

 

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自分の店を持って良かったのは、素材を自由に仕入れられるようになったこと。契約農家や、オーガニックにこだわった生産者などから良質な食材を厳選して仕入れています。「生産者の顔を知っていて、自分の目と舌で選ぶので、自信と安心があります。大変だけれど、その分やりがいも感じます」。開店から客足も順調で、週末以外でも満席になることの多い「けいちゃん」。お客さん、友達、恩師に助けられたからこそ今があると言います。そして感謝は親に対しても。店名にある「笑和酒場」の「和」は、たまたま二人の父の名に共通して使われている文字。思いを込めて店名に朱色で入れました。「恥ずかしいので、本人たちには伝えてないですけどね(笑)」と悪戯っぽく笑う啓太さん。

グループで来ても、小上りではなく、カウンターを選ぶ客が増えたといいます。それは、店主との距離の近さを『心地よい』と感じてくれている証拠。「『けいちゃんがあるから、この街を離れられない』ってお客さんから言ってもらえるくらい、長く深く愛される店になれたら幸せですね」。

 

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写真/上.黒毛和牛のあぶり(500円)「脂がのって味は最高。値段は原価ギリギリ」と言う、店主イチオシの一品。下 左.野菜たっぷりラーメンサラダ(650円)約10種類の野菜を盛り合わせたヘルシーなラーメンサラダ。手作りのみそドレッシングが良く合います。 下右.海鮮酢めしチャーハン(700円)新鮮なお刺身がトッピング。修業時代のまかない飯をヒントに作ったそう。途中でだし汁をかけてお茶づけ風に食べるのもおススメ。

 

 

笑和酒場 けいちゃん

所在地 札幌市白石区東札幌3条5丁目1-26
TEL 011-376-1131
営業時間 17:00〜25:00
定休日 日曜日・祝日
URL https://www.facebook.com/ syouwasakaba.keityan

※各種情報は記事掲載当時のものです。現在は変更となっている場合がございます、予めご了承ください。

札幌市白石区東札幌3条5丁目1-26

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