札幌の郊外で、沖縄の家庭料理を気軽に味わえる店がありました。手稲区前田、石狩手稲通沿いで沖縄そばの看板を掲げる「芭蕉庵」。あれっ?店名が沖縄っぽくない。一瞬思いましたが、沖縄の伝統的な織物、多年草イトバショウから採取した繊維で織られる「芭蕉布」が店名の由来だと聞いて納得。
沖縄生まれの店主、木ノ内伸子さんが、会社勤めをリタイヤして、ここに店を開いたのが2013年。以来、娘のかなめさんと二人、親子でこの店を切り盛りして来ました。

 

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ひと言で沖縄そばと言っても、県内の各地方によりいくつかに大別されるそう。「芭蕉庵」は、木ノ内さんの出身である八重山諸島石垣島の味。「本島はカツオブシ、昆布などの海産系のダシが中心ですが、八重山はトンコツや鶏などを加えた動物系のダシなんです」。細めで、断面が丸い蒸し麺も八重山そばの特徴。動物系と言いながらもあっさりとした透明感のあるスープと、喉越しの良い細麺の組合せは、食べる人を選ばない、とても素直な味わい。しかし「あっさり」だけで終わらないのが木ノ内さんのそば。人気の「ソーキそば(900円)」や「なんこつソーキそば(900円)」は、4、5時間煮込んでとろとろになったソーキが絶品で、満足感いっぱいの食べ応えを味わえます。「道産の豚肉は少し脂身の割合が多いので、ソーキやラフティに使う肉は沖縄から空輸で取り寄せたものを使っている」というこだわりもうなずけます。

 

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ボリュームのあるラフティがごろんとのった「ラフティ丼(800円)」は、がっちり食べたいという学生に人気だとか。平日は学生やサラリーマン、OLの来店が中心という「芭蕉庵」は、週末になるとファミリーで訪れる方が多いそう。「親子三代で一緒に来ていただくこともよくあるんですよ」と教えてくれたかなめさん。「沖縄で普通に食べられている家庭料理なので、お年寄りからお子様まで、どんな世代にも受け入れてもらえるんでしょうね」。

 

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カウンターの端にさりげなく並んだ泡盛のボトル。その中に、多少お酒に詳しい人なら「おっ」と思う銘柄を発見。生産量が少なく入手困難で「幻の泡盛」とも呼ばれる「泡波」の二升半の瓶がどん!(沖縄では、升升半升(益々繁盛)の語呂合わせから、二升半の瓶は縁起が良いとされています)。木ノ内さんは親戚ルートでこのプレミアム泡盛を生産地から仕入れられるとのこと。沖縄料理に舌鼓を打ちながら、ちょっと特別な泡盛をグイッ。そんな楽しみ方もまたオツですね。

 

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「何度も足を運んでくれるお客様も多いので、メニューを増やして、いろいろ料理を味わってほしいんですが、まだ手が回らなくて」と話す伸子さん。「芭蕉庵」は“これからの進化”にも期待を抱かせるお店です。

 

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文中の料理写真/上:ソーキそば(900円、ハーフの場合600円)、下:ゴーヤチャンプルー(単品600円/定食750円)

 

 

芭蕉庵 ー沖縄そばの店ー

所在地 札幌市手稲区前田9条11-8-1
TEL 011-691-6203
営業時間 11:00~15:00(L.O14:45) 17:00~21:00(L.O20:45)
定休日 木曜日
駐車場 6台
URL https://twitter.com/basyouan0216

※各種情報は記事掲載当時のものです。現在は変更となっている場合がございます、予めご了承ください。

札幌市手稲区前田9条11-8-1

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