これは≪今≫ を懸命に生きる人々の記録であり 未来の人類へ向けたメッセージでもある。傑作。
真実は ひとつではない。正義の反対は悪ではなく 別の正義。

札幌市出身、NY在住女性監督が見つめる、世界の分断とその先の未来
大ヒットした「ハーブ&ドロシー」(つつましい給料で世界屈指の現代アート作品を集めた夫婦を描いた)の佐々木芽生(めぐみ)監督が半世紀以上続く“捕鯨論争”に新たな光を当てる。

 


和歌山県太地町。イルカやクジラの追い込み漁を糾弾した映画『ザ・コーヴ』がアカデミー賞を受賞(2010年)して以来、活動家の攻撃ターゲットとなる。
この年の秋、過激な抗議で知られるシー・シェパードのメンバーが、黒いドクロマーク付きのTシャツで、やってきた。彼らは、メディアを使って世界で最も成功している環境NGOの一つ。南氷洋で日本の調査捕鯨船に体当たりしては新聞やテレビを賑わせ、彼らの“英雄行為”に対して世界中から数百万ドルという寄付金が集まる。彼らは“漁”を撮影し配信。すると非難の声が町役場や漁業組合に殺到し、さらに多くの欧米の活動家が駆けつける。そして国内外の取材陣や、街宣車で活動家を脅す政治団体までやってくる。

ここは古式捕鯨発祥の地として知られ、400年以上前から鯨と共に生きてきた。
しかし欧米人には全く理解されない。彼らは時代とともに悪しき制度は排除してきた。これも同様に止めるべきという考えだ。

2014年秋。状況はさらに悪化していた。活動家は大型バスで乗付け、警察官、海上保安庁、時には機動隊まで出動。TAIJI の名は“イルカ殺しの町”として世界中に知れ渡り、SNSを通じて罵詈雑言が拡散。
絶望的な この状況の中で1人のアメリカ人ジャーナリストが太地町に住み込み人々を理解しようと奔走するが・・・。

カメラはメディアが報じてきた二項対立 ― 捕鯨を守る日本人と許さない外国人 ― という図式ではなく賛否に縛られない多種多様な意見を捉えていく。
歴史・宗教・イデオロギー、自分と相容れない他者との共存は果たして可能なのか?
今まさに、世界が直面している「ダイバーシティの危機」を克服するヒントがこの映画にはある。
嫌いなヒトをスッキリ排除しますか?
それとも、一緒に生きていきますか?

 

森達也/映画監督・作家・明治大学特任教授
日本におけるクジラ・イルカ漁の問題は、尖閣や拉致問題と同様にナショナリズムの問題になっている。だからこそ政治は硬直する。硬直に抗するためには、多様な視点を知ることが必要だ。様々な視点と視線が幾重にも折り重ねられながら、映画はあなたを新たな視点へと導くはずだ。

 

 

 

佐々木 芽生 (ささき めぐみ)
監督・プロデユーサー

札幌市生まれ。1987年よりニューヨーク在住。フリーのジャーナリストを経て1992年NHKアメリカ総局勤務。『おはよう日本』にてニューヨーク経済情報キャスター、その後独立して、NHKスペシャル、クローズアップ現代、TBS報道特集などの取材、制作に携わる。
2010年、初の監督作品『ハーブ & ドロシー 』日本公開。2013年、続編『ハーブ&ドロシー2〜ふたりからの贈りもの』も大ヒットとなる。

 

「おクジラさま ふたつの正義の物語」
10月14日(土)より、ディノスシネマズ札幌劇場にて公開
配給:エレファントハウス
(c)「おクジラさま」プロジェクトチーム

監督・プロデューサー:佐々木芽生「ハーブ&ドロシー」
公式HP:http://okujirasama.com/

 

 

「この街で暮らしたい」を、叶えます。 RCスタイル札幌 オフィシャルサイトへ

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