地下鉄南北線「幌平橋」駅から南に歩くこと3分。建ち並ぶマンションに挟まれて、白いガルバニュームの外壁にビビットな赤い窓枠の組合せが印象的な建物、AGT(あじと)が現れます。かつては築100年にもなる開発局所有の倉庫だったものを改築し、1階はオーガニック系食材と雑貨を取り扱うショップ「米屋Bey・Bey」。2階は雑穀類をふんだんに使ったカラダにやさしいメニューを提供する「カフェ・日びの」となっています。
「コンセプトの中心に置いているのは『食で身体を整える』という提案なんです」と話すのは店長の右川将矢さん。大学を卒業する頃、「奇跡のリンゴ」で知られる木村秋則さんの存在を知り、強く感銘を受けたことが、自然栽培の商品にこだわるAGT(あじと)で働くきっかけになったといいます。
ショップで取り扱うメイン商品の米は、主に道内の契約農家から直送される「無農薬・無肥料」で生産されたもの。その他雑穀類やオーガニック系食材が200種以上取り揃えられています。また、「より良い暮らし」の脇役となる器や箸、インテリア雑貨などの販売も行っています。
2階のカフェは、柱のない広々としたワンフロアーに36席と、ゆったりとした空間構成。
提供される料理は、無農薬米や雑穀ブレンド、旬の野菜など、身体が喜びそうな食材を使い、その素材感を活かしたヘルシーなメニュー。
人気メニューのひとつ「黒カレーセット」(1,480円)は、竹炭、黒ごま、ひじき、岩のりなどなど、身体にいいとされる黒い食材をじっくりと煮込んだオリジナルレシピ。
「特に女性のお客様から、体調や肌のつやが良くなったという感想をいただきます」。
カフェの名前「日びの」は、“日々の暮らしを大切にしてほしい”という願いを込めたそう。美味しく、おしゃれに、カラダに良いものを。AGT(あじと)は、そんなライフスタイルを提案しています。
写真は「黒カレーセット(1,480円)」サラダ、ドリンク付き。
TEXT / MASANORI HORITA
PHOTO / CHIHIRO HOSHIZAWA