天神山の相馬神社と近接してあるのが、旧札幌天神山国際ハウスを再整備して、2014年春オープンした天神山アートスタジオ。
ここは、芸術制作を行う人が一定期間その土地に滞在しながら作品制作を行うアーティスト・イン・レジデンスの施設で、二十四時間利用できる滞在型スタジオと数々の交流空間などが用意されています。対象は国内外のアーティストや研究者。今夏(2014年)開催の札幌国際芸術祭と関連して、多数の利用がありました。
運営する一般社団法人AISプランニングの小林亮太郎さんにお話を伺いました。
「地域の皆さんの横の繋がりを作るきっかけになれば」と、滞在アーティストとのワークショップや、地域住民参加によるイベントなども企画します。ただ、地域の人々が繋がりを深めるためには長いスパンで考えなければなりません。「例えば、平岸の歴史や文化が、年配の方から子ども達に、自然に伝承される、そんな役割の場として機能するのもいいでしょうね」。
レジデンススペースとしてアーティストの充実した創作活動のを支え、地域の人々には交流の場として広く利用される。そんな施設を天神山アートスタジオは目指しています。
「色々な人に、ここを使い倒してほしいです」と笑う小林さんでした。
TEXT / MASANORI HORITA
PHOTO / SHIGEO TAMURA