クロスホテル札幌とクラークギャラリー+SHIFTのコラボレーションで展示を行う「まちなかアート・ クロス・エディション」の第20弾として、ロンドンの美大で学び、約4年にわたる作家活動を経て帰国、昨年、札幌へ拠点を移した若手女性アーティストOkoimatsu(オコイマツ)による個展を、クロスホテル札幌の2階フロアにて開催します。
オコイマツは、文房具屋のペン売り場にある「試し書きの線」を模写・転写することで「都市の風景」を描き出し、ロンドンで収集した試し書きはロンドンの風景に、東京、札幌で集めた線は、それぞれ東京、札幌の風景になっていきます。
モチーフとなる試し書きの線は、誰に見せるためでもなく、油断していて、様々な様相が見られます。その様は、混雑した場所、狭い路地、巨大なターミナルビルなどの中に現れる、人々の意識的、無意識的なムーブメント、動き・交錯に似ているようにも見え、何か生活している様が滲んでいるようにも感じられます。
「試聴だけで3度変わるー1度目、もしくはロンドン」2016, キャンバスに油彩, 1,120×1,455mm
本展では、油彩やドローイングの最新シリーズ「誰かのあとで少し見える」を中心に、コラージュ、立体作品なども合わせた約20点を展示。
行き交う人々が何気なく書いた線の集積が「その街の潜在的な何か」の絵として見えてくるかもしれません。
Okoimatsu(オコイマツ)
長野県生まれ、東京育ち。多摩美術大学大学院卒業後、ロンドンの美術 大学Chelsea College of Art & Designに留学。MA修了後ロンドンで数年間活動し帰国。現在札幌を拠点に活動。 日々の街角を構成する、なにげないもののさりげない変化、どうでもよいものの大きな変化。日常の隣りで常に変化するささやかな事柄をモチーフに制作。建設と取り壊し、採掘と植林、人が行き交う場所の混雑と閑散…都市を形作る力学の痕跡をグローバルに探求している。
MACHINAKA ART-X_edition vol.20
Okoimatsu 個展「誰かのあとで少し見える#2」
会期:2016年5月2日(月)〜6月30日(木)
5月初旬にオープニングレセプション開催予定(詳細は近日発表)
会場:クロスホテル札幌 2階ロビー・ミートラウンジ
住所:札幌市中央区北2西2 ミートラウンジ
営業時間:10:00~24:00(貸切の場合がございます)
主催:クロスホテル札幌(企画部 011-272-0051)
キュレーション:クラークギャラリー+SHIFT
協力:まちなかアート